*四王寺山登山[第99歩・晴]

太宰府北西方の大野城に、四王寺山(しおうじやま)がある。
山頂名ではない。
かつて四王院が山中にあったのでそう呼ばれているらしい。
最高峰は大城山(おおきやま、410m)。そのほか
岩屋山(いわややま、281m)大原山(おおばるやま、354m)水瓶山(みずかめやま、212m)
がある。


663年、白村江(はくすきのえ)の戦いで唐、新羅の連合軍に負けた日本は
九州北部に山城を設置して日本を防衛しようとした。
大野城(おおのじょう)もそのひとつで、この四王寺山にある。


この山登ったことが無く、ガイド本を読んで気になっていた。
紅葉
も見頃かなと思い出かけることにした。


地図は若干不正確と思います。


8時40分
太宰府政庁跡の駐車場より出発。
(この駐車場は8時30分から無料開放だがすぐに駐車できた)

天気は晴れで言うことはない。


政庁跡。
歴史を感じさせる。
ここは7世紀後期から奈良・平安時代を通じて九州の政治の中心だった場所。


9時
登山口。


9時20分
高橋紹運(たかはししょううん)の墓。
ミントの好きな武将、立花宗茂(たちばなむねしげ)の実父である。


9時25分
岩屋山山頂。
10分休憩。
眺めが非常に良い。南側中心に300度の展望である。
皿倉山の眺望を思い出した。


1586年に大友氏の武将、高橋紹運はここで700名あまりの手勢で島津軍5万(一説に2万)の兵を迎え打ち
壮絶な戦いののち討ち死にした。
彼もこの場所から、押し寄せる島津軍を眺めていたのだろうか。


逆光でダース・ベイダーになってしまいました。


9時50分
増長天礎石群。

この先は大野城跡を時計回りに一周する。
土塁跡の登山路となる。
少し周囲より盛り上がっている路を進む。


10時20分
28番札所。
ここも眺めが良い。
親切な人にルートを教えてもらう。


10時35分
大城山。眺望は無い。


10時50分
野外音楽堂。
こんな場所まで聴きに来る人ってどんな人だろう?


11時
百間石垣。
1間は約1.8mだから約180m。
大野城は要するに山城であるから土塁や石垣があるのである。
当時の石垣を組む技術は高かったようだ。
ここでうっかりボールペンを落としてしまった。


11時55分
大原山。
九州では「原」の地名は「はる」もしくは「ばる」と呼ぶことが多い。
ここも「おおばるやま」。
周りは木が茂っていて眺望はいまひとつ。
そろそろ食事にしたかったが夫婦で食事をしている。
通過した。


12時15分
焼米ヶ原(やきごめがはら)。
さっきルートを教えたくれた人に会う。
同じルートを辿られていたようだ。
人が多い。ここで食事。
15分休憩。
南側の眺望が良い。


12時30分
下山開始。
最後の山、水瓶山をめざす。


12時55分
水瓶山。ここも南側の眺望が良い。
最澄(さいちょう)伝説のある山らしい。


黒岩稲荷神社の横を通って下山中

今日一番の紅葉があった。


13時20分
西鉄太宰府駅近くに降りる。
一般車道を通り
観世音寺(かんぜおんじ)戒壇院(かいだんいん)などの史跡の敷地を通り
こじんまりした歴史展示館の太宰府館(だざいふかん)を覗いた。


14時05分
駐車場到着。
満車状態だった。


低山なので紅葉は色付き初めでした。
今は千メートル以上の山が見頃なのでしょうか。
福岡に住んでいながら知らなかった歴史の山を
ゆったりと5時間半歩きました。