野良猫は
アスファルトが熱い昼間は
歩けないだろうなあ。
今回は日本の冒険小説について。
このブログ、話が山からすぐに跳びます。
ご注意ください。
内藤陳(ないとうちん)という人がいる。
昔、トリオ・ザ・パンチという人気漫才トリオがあった。
その中心で「ハードボイルドだど!!」というせりふで一世を風靡した人物である。
この人ハードボイルドが本当に好きで
1982年から「日本冒険小説大賞」を作って主宰を始めた。
前年に発表された作品から
会員の投票により優秀な作品に「大賞」を贈るわけである。
大沢在昌や北方謙三といったハードボイルド作家も受賞しているが
受賞者に福井晴敏(ふくいはるとし)がいる。
日本で有数の冒険小説家と云って良いのではないだろうか。
なぜこんなにと思うほど戦闘シーンの描写が巧みである。
そして人もよく描かれている。
武器、兵器の知識も豊富である。
「亡国のイージス」(第18回受賞)
「終戦のローレライ」(第21回受賞)
は映画化されたので見た人もいるだろうが
原作を読まれることをお薦めしたい。
映画では味わえない感動がある。
どこかの解説で
日本の冒険小説は、福井晴敏以前と以降に分けられるだろう
と書かれていた。
ミントもそう思う。
戦争自体は嫌いであるが、小説として読む時は単純に面白いと思う。
それで良いのでは?