*福井晴敏[第70歩・晴]

野良猫は
アスファルトが熱い昼間は
歩けないだろうなあ。


今回は日本の冒険小説について。
このブログ、話が山からすぐに跳びます。
ご注意ください


内藤陳(ないとうちん)という人がいる。
昔、トリオ・ザ・パンチという人気漫才トリオがあった。
その中心で「ハードボイルドだど!!」というせりふで一世を風靡した人物である。
この人ハードボイルドが本当に好きで
1982年から「日本冒険小説大賞」を作って主宰を始めた。
前年に発表された作品から
会員の投票により優秀な作品に「大賞」を贈るわけである。


大沢在昌北方謙三といったハードボイルド作家も受賞しているが
受賞者に福井晴敏(ふくいはるとし)がいる。


日本で有数の冒険小説家と云って良いのではないだろうか。


なぜこんなにと思うほど戦闘シーンの描写が巧みである。
そして人もよく描かれている。
武器、兵器の知識も豊富である。
亡国のイージス」(第18回受賞)
終戦のローレライ」(第21回受賞)

は映画化されたので見た人もいるだろうが
原作を読まれることをお薦めしたい。
映画では味わえない感動がある。


どこかの解説で
日本の冒険小説は、福井晴敏以前と以降に分けられるだろう
と書かれていた。
ミントもそう思う。


戦争自体は嫌いであるが、小説として読む時は単純に面白いと思う。
それで良いのでは?


冒険小説には他にも
ミントお薦めのものがありますが
それはまたの機会に。