*真保裕一[第73歩・晴]

暑い夏ももうすぐ終わりでしょう。
本日千葉からなつかしい電話をもらいました。


冒険小説第二弾です。


日本の冒険小説ではお薦めの一冊がある。
真保裕一(しんぽゆういち)ホワイトアウトである。
北陸地方のダムを舞台に、武装テロリスト達に対し
一人で闘う主人公を描いた作品である。


なお、この作者は「奪取」という作品も有り
戦闘シーンはないがこれも面白い。


日本では面白い現代冒険小説が少ないと思う。
国民性によるところもあるかも知れない。


現代の日本人には
凶悪犯罪や戦闘行為がまだまだ非日常である為に
冒険小説にリアリティが感じられず
受け入れられないのではないだろうか。
ある意味良いことだろうけど。


結局、現代日本を舞台にした冒険小説は書きにくいので
一足飛びにSF、ホラー、ファンタジーになってしまう。
でもミントはそんな小説はあまり好きではない。


ハードボイルドでも刑事ものでもなく
ましてやヤクザの実録ものなどではない
読んでいてわくわくするような
質の良い現代冒険小説を読んでみたいと思っています。


立花山から海の中道を望む