*久留米の超人[第82歩・晴]

一日ごとに秋空の青色が深まってゆきます。


久留米市の耳納連山に鷹取山(たかとりやま、802m)がある。
この山頂に脇坂順一(わきさかじゅんいち、1913-2003)先生登山記念の標柱が立っている。


脇坂順一氏は久留米大学医学部名誉教授であり
本業の医師としても業績を挙げられたが
有名な登山家でもあった


1961年にヨーロッパアルプスに登頂して以降
北米・中南米・アフリカなどの世界中の名峰に登り続けた。
75歳でマッターホルン登頂、海外100登山達成
80歳でモンブラン登頂
85歳で海外200登山を達成した。


年齢を考えるとまさに超人である。
若い頃からスポーツマンだったが、年齢を重ねてもトレーニングを怠らず
食事も節制して、永く頑健な身体を保っておられたようだ。
「90歳で250回の海外登山」という明確な目標があったのが
モチベーションだったのかも知れない。


80歳を超えてからは鷹取山明星山(みょうじょうやま)などの
古里の山にもよく登られていたという。


2000年に243回の海外登山を達成。
250回の目標到達は目前だったが、残念なことに2003年に89歳で亡くなられた。


福岡にはこのような凄い人がいたのですね。
節制と努力、少しでも見習いたいものです。


発心山の山頂付近より