*菅原道真[第91歩・曇]

チリ鉱山落盤事故の作業員救出は世界中に感動を与えました。
少し不謹慎かもしれませんが
アーサー・C・クラークのSF「渇きの海」を思い出しました。
事故により月の砂地に観光宇宙船が埋まってしまいますが
そこからのスリリングな乗客救出活動を描いています。
科学的に正しいのかは分かりませんが、傑作だと思います。


菅原道真(すがわらのみちざね)平安時代の学者、政治家である。
宇多天皇の信任を受けて順調に右大臣、従二位にまで出世をするが
藤原氏にうとまれ延喜元年(901年)に福岡の大宰府に左遷された。
道真が何度も登り、天に向かって無実を訴えたといわれる山が
天拝山(てんぱいざん、258m)である。
この山は太宰府市の隣の筑紫野市にある。


また佐賀県基山町(きやままち)にある基山(きざん、405m)には
基肄城(きいじょう)跡がある。
663年、日本が唐・新羅白村江の戦いで敗れたので
大宰府防衛のために天智天皇が665年に築いた日本最古の朝鮮式山城らしい。


ともに歴史的に由緒のある2つの山であるが
約8kmの九州自然歩道で結ばれている。


高低差はあまりないが、所要時間は5時間位だろうか。
歴史を感じながらのんびり歩くのも良さそうだ。
展望も良いところがあるらしい。近いうちに行ってみたいと考えている。


なお蛇足ですが
菅原道真は配流ののち健康を損ない2年後に死亡しましたが
のちに朝廷でも名誉が回復され
現在は学問の神様として太宰府天満宮に祭られています。


馬見山の登山路