*ミントの読書歴その12[第111歩・晴]

スタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」という映画がありました。
1968年に公開されたこの映画の原作者が
アーサー・C・クラーク(英国、1917-2008)です。


読書歴(その12)


クラークアシモフハインラインと共に、SF界のビッグ・スリーと呼ばれていたそうである。
ミントは20世紀最高のSF作家ではないかと思っている。
もともと通信技師であった彼は、最新の科学知識に基づく近未来SFや
人類と異星人とのコンタクト、あるいは人類の希望的未来を描いた。


短編集もいくつか読んだが、SF長編では以下の通り。
いずれも初期の作品である。


「海底牧場」
人口が100億人になる近未来で、漁業資源を守る海底パトロール員の活躍を描いている。
途中で主人公が替わる。
まるで三国志劉備孔明のようである。
「渇きの海」
近未来、月面で観光宇宙船が遭難して砂に埋もれてしまう。
そこからの手に汗握る救出劇。
不謹慎だが、今年チリで起こった鉱山事故のとき、この作品を思い出した。
「都市と星」
銀河帝国の崩壊」のリメイク版。
停滞した人類の未来の姿が2つに分化するが
そこからの希望的未来を展望している作品。
砂漠の星を飛行する宇宙船。読んでいると壮大な気持ちになる。
幼年期の終り
すごい作品である。
上手にコメントする自信がないですが、お薦めです。


映画「2001年−」は、説明が無いので分かりにくい。
原作は説明があるそうだが読んでいない。
ちなみにこの映画は
人間に叛旗をひるがえすHAL(ハル)というコンピューターが出てきた。
この名前はIBMのひとつ前のアルファベットだそうである。


SFは社会人になったあとは、ほとんど手にしなくなりました。
ただ、クラークの作品だけは、機会があれば読んでみたいと思います。


                               その13へ続く


湯川山の下山路