書いていて
高校時代なのに推理小説やいろんな本をよく読んでいたもんだと
我ながらあきれています。
読書歴(その13)
福岡市出身の作家に畑正憲(はたまさのり、1935−)がいる。
畑正憲は、動物との心温まるふれあいを中心に、数多くのエッセイを書いている。
「ムツゴロウシリーズ」である。
7,8冊くらいを楽しく読んだが、エッセイはなかなか記憶に残らない。
北海道に「ムツゴロウ動物王国」を作って、動物たちと暮らしている。
一時期王国の経営が悪化したはずだが、現在はどうなのだろう?
また、エッセイについては中学時代から引続き、北杜夫を読んでいた。
高校時の読書の最後として
司馬遼太郎(しばりょうたろう、1923-1996)について。
司馬遼太郎は時代・歴史小説の作家であり文化勲章受賞者である。
国民文学と呼んでも良い有名な小説を書いている。
「龍馬がゆく」
現在坂本龍馬を知らない日本人はまずいないのではないだろうか。これは司馬遼太郎の功績だと思う。
大河ドラマ「龍馬伝」も好評だったようだ。
初めて読んだのは高校3年のとき。
高校の日本史授業において、幕末は政治状況が複雑でよく理解できなかったので、副教材のつもりだった。
主人公が明るく魅力的に描かれており、読み進むうちにすぐにのめりこんだ。
結局、あまり歴史の勉強にはならなかったが、坂本龍馬のことは少し理解できたと思った。
多分、実物は小説とは違っていただろうけど。
司馬遼太郎は、小説の構想を練るときは、まず膨大な資料を読み漁ったそうだ。
するとやがて主人公が目の前に現われ、その息吹(いぶき)が感じられるようになる。
そのときまで書き出さなかったらしい。
だからこそ、彼の描く小説の主人公は、誰もが活きいきとしているし魅力的でもあるのだろう。
司馬遼太郎については今後詳しく述べます。
高校時代の読書は以上です。
エラリー・クイーンや横溝正史に夢中になっていた報い(むくい)は
見事1年浪人という結果となって現われました。
その14へ続く