ブログを始めた頃は山9:本1の割合だったのが
今は逆転しています。
大学以降はまとめて書きましょう。
読んだ作家の順番がよくわかりませんので。
読書歴(その14)
時代・歴史小説に関心が強くなったのは、高校のとき「龍馬がゆく」を読んだことがきっかけである。
大学時代には吉川英治(よしかわえいじ、1892-1962)を読み出した。
「新書太閤記」
1965年に、NHKの大河ドラマ「太閤記」が放映されたとき、家族とともに全回を見た。
ミントが小学4年生のときである。
緒方拳、高橋幸治、石坂浩二が出演していたのを覚えている。
当時、父の蔵書に原作のこの本があったが、漢字が難しくて読めなかった。
結局その後、大学時代に読むこととなった。
大河ドラマは秀吉の生涯を描いているが
小説は、秀吉が天下人になるまでを描いている。
秀吉は、小田原北条氏を平定した頃から、人格が変わったように感じる。
それまで人に好かれる陽気さを持っていたのが、晩年はまるで別人である。
吉川英治は魅力的な秀吉を描きたかったのだろう。
だからこその半生記なのかも知れない。
「宮本武蔵」
通学電車に揺られながら全6巻を読んだ。
剣の道を通じた武蔵の成長記録。
戦前に刊行され非常に好評だったらしい。
読んでみて面白かったが、多分、フィクションがかなり多いはずである。
描かれている武蔵像は
「吉川武蔵」なのだろう。
「龍馬がゆく」の龍馬像が「司馬龍馬」であるように。
「新平家物語」
これも大河ドラマになっている。
主演は仲代達也、新玉三千代、中村玉緒。
平清盛を中心にした平家の盛衰記である。
それまで悪人として扱われていた清盛を主人公としている点が斬新だったらしい。
これは「私本太平記」において、戦前における逆賊の足利尊氏を新たな視点からとらえたのと同様である。
大河ドラマの原作者は、この当時、吉川英治が多かったと思います。
「龍馬がゆく」以降は、司馬遼太郎が多くなってゆきます。
そして大河ドラマの主人公を演じるのは石坂浩二が多いようです。
NHK好みの俳優なのでしょうか。
その15へ続く