*中岳[第334歩]


8月3日に夏季休暇をとって九重山系の中岳(なかだけ、1791m)に行きました。
色々な思いをした一日でした。
ミント単独。
<2012年第36回目登山、第44座>


2012年8月3日(金曜日、曇りのち晴れ)、中岳


位置図

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ルート図(一部不正確です)


早朝に自宅を出発し
05時16分、長者原ビジターセンターの駐車場に車を置く。


予想に反し霧雨が降っている。
1時間ほど車で待機した。


06時08分、登山口。

ここから登ってゆく。


舗装道路を歩く。
さすがによく整備されている。


続いて鉱山道路を進む。
すがもり越への近道があるようだ。
帰りはここに降りてこよう、と思った。


鉱山道路は変化のない単調な道だ。
周りの景色はガスのため良くない。


07時19分、涸れ沢を左に渡る。


右目が曇ってよく見えない。
いよいよ自分も白内障が進んできたか、と思ったら
メガネが霧のため曇っていたのだった。


07時41分、すがもり越の避難小屋。


霧のために視界が悪いうえに強風がひどい。
おさまるまでここでしばらく待機することにした。
じっとしていると寒くなってくる。
上着のかわりの雨具を羽織って、風の当たりにくい場所に座る。
こんなに天気が悪いとは考えなかったので、もう戻ろうかな、と正直そう思った。
結局、1時間もここで待機することになった。


強風はあいかわらずだが、霧が少しだけ晴れてきた。
08時46分、再スタート。
少し斜面を下ると北千里
登山者が次第に多くなってきた。


見通しの良いところを歩く。

右手は硫黄山、登山禁止らしい。荒れ果てたガレキの山のようだ。
空が高く感じる。


北千里を越えると、ガレ場の登りだ。
黄色いペンキの目印があるので迷うことはない。
振り返ると眺望が素晴らしい。


09時37分、久住分れに着く。

久住山や中岳に行くにはここから左折となる。
ガスが立ち込めていて、まわりの風景がよく分らないのが残念だ。
20分近く休憩。


10時05分、御池(みいけ)。


中岳に向かうには池の脇を進む。
池の水に触れるくらいのそばの道を歩く。
初めての経験で面白い。


10時29分、中岳山頂。

山頂は狭いが、ここは九州本土の最高峰だ。


あいにくのガスで視界が悪いが、先ほどよりは一部晴れてきている。
ガスの切れ間から鮮やかなブルーの空が見えている。
風は相変わらず強い。


西側


南側


山頂にしばらくいたが、これ以上晴れ上がることはないと思い
10時45分、あきらめて下山する。


西方面に戻ってさらに直進すると
正面に天狗ヶ城(てんぐがじょう、1780m)がある。


そしてまさしくこの時、ガスがとれて晴間が広がってきた!!
天狗ヶ城。


そして振り返って見た中岳山頂。


左下にはくっきりと御池が見える。
エメラルドグリーン色が美しい。


天狗ヶ城へはきびしい岩登りになってしまった。
11時03分、天狗ヶ城の頂上。


素晴らしい眺望だ。
何と雄大なのだろう。
中岳も今なら同様の展望だったに違いない。
山は深緑色、空は紺碧色だ。
途中で帰らないで良かった。


西側、星生山方面だろうか。


南側、稲星山や久住山の方面。


東側、さきほど登った中岳。


北側、三俣山方面。


あとは久住分かれまで戻ったとき、三俣山がその姿を現していた。
いつか近いうちにきっと登ろう。


すがもり越を過ぎて、長者原への近道と思われる道を降りた。


ところが大失敗。
ロープが張ってある小道が正しいと思って進んでいるうちに
けもの道に入り込んでしまったのだ。
本当の道はもう少し左側(西側)だったようだ。
どうしようかと考えたが、南に向っているのは確かだったので
むきになって進んだ。
ツツジなどの枝が顔や上着にあたる。大きな水溜りもある。
地面すれすれに這うように進むことも。
イノシシならともかく、人が通るような道ではない。
服を思い切り汚しながら、最後はガケを滑り降りて
ようやく鉱山道路に合流した。
でも子供時代に戻ったようで楽しくもあった。


13時44分、駐車場所に戻った。



今日一日、中岳はその自然の厳しさ、美しさなど
様々な表情を見せてくれたように思います。
九重にのめり込む人が多い理由が分かった気がしました。



[平成23年の記録]
 http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20111231


[平成22年の記録]
 http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20111230