***最近読んだ本***
「月のしずく」(浅田次郎)
短編小説集。
男女のドラマを描いた浅田次郎の世界である。
こういう愛情劇、人情劇を書かせると
さすが浅田次郎、と思ってしまう。
「奈落のエレベーター」(木下半太)
借りて読んだ本だが、この作者は初めてだ。
この小説は「悪夢のエレベーター」の続編らしい。
読んでいて前編のあらすじはほぼ分かった。
けっこう悪人が登場するのだが、皆個性的でなかなかの迫力。
読むに従い、主人公の青年に感情移入して応援したくなる。
「輪違屋糸里 上・下」(浅田次郎)
先の新撰組関連の作品「壬生義士伝」では戊辰戦争、
つまり新撰組最後の時期が背景だった。
この作品では、新撰組創設期における芹沢鴨暗殺事件について
著者独自の考察で描いている。
主人公は島原遊郭の糸里天神。
最初はそうでもなかったが、土方歳三や近藤勇、沖田総司などがからんで
話が展開されるにしたがい、次第に興味深く読み進んだ。
この小説のもう一人の主人公は、やはり土方歳三だろうが
目的のためには手段を選ばない冷酷な男として登場している。
浅田次郎は土方歳三がそれほど好きではないのかな?
[平成25年の記録]
http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20131231
[平成24年の記録]
http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20121230
[平成23年の記録]
http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20111231
[平成22年の記録]
http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20111230
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