読書感想〔第527歩〕

3連休は仕事で山歩きはお休みでした。
秋が深まってきましたね。


***最近読んだ本***


「八日目の蝉」(角田光代
第0章と第1章では、母親になれなかった女性が赤ん坊を誘拐してしまう。
もちろん重大犯罪だが、読むうちに
この二人これからどうなるんだろう、赤ん坊は無事に育つんだろうか?
と犯人の女性に感情移入してしまう。
第2章は16年後に場面が変わり、今度は成人した赤ん坊が主人公になる。
女性の観点で書かれた小説だ。
もし浅田次郎が第2章を書いていたら、かなり違った内容になったのでは?
と考えてしまった。


「柳生烈堂」(火坂雅志
西行桜』に似た冒険譚。
柳生烈堂は柳生十兵衛の弟であり
TVドラマ「子連れ狼」では主人公の敵役になっていた人物。
どうも実際には僧侶だったようだが
この小説では巡国修行に出る美男剣士という設定になっている。
肩がこらずに読める時代小説である。


「獅子たる一日を」(柘植久慶
武士が新大陸に渡って活躍する小説はいくつかあるが
時代が1600年代、しかも舞台が南米のポトシというのがユニークだ。
このポトシは現在のボリビアにあり、かつては銀山で大いに栄えた都市だったらしい。
主人公の田坂重勝大坂夏の陣で敗残兵となるが、長崎・マニラを経て南米に渡り
大いに商才を発揮して成功を収めるのである。
面白かった。



今度の週末にはくじゅう行きを予定してます。
紅葉がきれいだと良いのですが。


23年11月、八方ヶ岳



[平成25年の記録]
 http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20131231


[平成24年の記録]
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[平成23年の記録]
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[平成22年の記録]
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[人物伝]
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