読書感想〔第607歩〕


この秋は紅葉が鮮やかですね。
最近読んだ本です。


***最近読んだ本***


「刑事たちの夏、上・下」(久間十義、ひさまじゅうぎ)

警察小説である。
上巻は退屈だったが、下巻になるとがぜん面白くなっていく。
政財官の癒着に対抗する刑事たちの戦いを描いている。


「アナザーフェイス(堂場瞬一、どうばしゅんいち)

主人公の大友鉄(おおともてつ)は、妻に死なれた子連れ刑事だが
他人にはない特殊な才能があった。
それは交渉が上手であること。
彼は若い頃に劇団にいたので、感情表現が非常に巧みである
ということなのである。
彼はこの才能を買われて、少年誘拐事件に駆り出されるが・・。
交渉には演技力も大事なんだな、と
読んで改めて感じた。


「逃亡作法」(東山彰良、ひがしやまあきら)

台湾出身の作家。
そのせいか文体が独自であり、やや理解しづらい表現もあって
違和感を感じた。
ただ評論家には高い評価を受けているらしい。
近未来を舞台にした犯罪小説で、脱獄をテーマにしている。
博多が舞台になっているのは興味深かった。


「早雲の軍配者、上・下」(富樫倫太郎、とがしりんたろう

北条早雲は戦国時代、関東に覇を唱えた北条氏の祖である。
その早雲は梟雄とも呼ばれているが、実は領民のために
善政を敷いた名君でもあった。
主人公はその早雲の配下である風魔小太郎(ふうまこたろう)。
彼は早雲に命じられ、その子の氏綱、孫の氏康の軍配者になるのである。
かなりのフィクションであるが、もともと風魔小太郎
謎に満ちた人物なので、こういう話も面白い。




この秋は良い天気が続いています。
いつの間にか今年もあと2か月余りですね。



[平成26年の記録]
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[平成25年の記録]
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[平成24年の記録]
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[平成23年の記録]
 http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20111231


[平成22年の記録]
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[人物伝]
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