読書感想〔第618歩〕 - ミントの山歩き日記２

『グレートトラバース2』の田中陽希さん、ゴールが近いですね。
みんなで応援しましょう。
最近読んだ本です。

＊＊＊最近読んだ本＊＊＊

「太閤暗殺」（岡田秀文、おかだひでふみ）

登場人物は太閤秀吉、関白秀次、石川五右衛門、石田三成、
秀次の側近である木村常陸介など。
秀吉に、嫡男である秀頼が生まれ、秀次の危機を感じた常陸介は
五右衛門に太閤暗殺を依頼するのだが、事態は意外な結果に・・
歴史とミステリー好きの人におすすめ。

「東京島」（桐野夏生、きりのなつお）

無人島で37人の男と1人の女が生活したらどうなるか？
この女性が主人公であり、彼女は当然女王としてふるまうことになる。
もちろん我欲色欲がむき出しになる異常な状態だが、人間って何だろうと
考えさせられる作品だ。
結末は非常に意外だった。

「ユージニア」（恩田陸、おんだりく）

東野圭吾の『白夜行』を思い出した。
真犯人は多分この人物だ、と早い段階で分かってしまうのだが
読み終わっても謎が残り余韻を残す。

「ドミノ」（恩田陸、おんだりく）

全くお互いに無関係の27人と1匹が主人公。
保険会社の社員、劇団の子役とその母親、大学生や映画監督、
俳句会のメンバー、おまけに爆弾テロリストたち。
これらの人たちがやがて東京駅で交差して
大パニック、ドタバタ劇が勃発する。
奥田英朗の『最悪』と同じ手法だが、スケールが違う。
スピード感ある展開とユーモアあふれる文章で飽きさせない。
これは文句なしに面白かった。