読書感想〔第646歩〕


桜のあとは新緑。
山歩きが楽しい時期ですね。


***最近読んだ本***


「プラチナタウン」(楡周平、にれしゅうへい)

人口減少・過疎化による財政悪化は、地方市町村の深刻な悩みであるが
この本は面白い対策法を提案している。
老人をうんと集めて大規模介護施設を誘致建設すれば、それに伴い
介護士などの要員、その家族などで人口も増えるというのだ。
逆転の発想だ。著者のアイデアなんだろうか。
主人公は、大手商社の営業部長から地方の村長に転身するのだが
商社マンの仕事ぶりがどの様なものなのか、読んで少し分かった気がした。


ジャガーになった男」(佐藤賢一、さとうけんいち)

西洋歴史小説家である佐藤賢一が、すばる新人賞をとった小説。
主人公は寅吉。伊達政宗の家臣である。
彼は支倉常長の遣欧使節につき従い、イスパニアに至るが
現地で恋をして一行と別れ、やがてイスパニアの兵士として働くようになる。
しかし軍隊でも自分の居場所がないと感じた彼は、一攫千金を夢見て南米に
渡るのだが・・。
痛快な冒険小説だが、伝奇的なところも少しある。
会話にユーモアもあり面白かった。
なお『ジャガー』はヒョウ(豹)に似ているが、
ジャガーは南米に、ヒョウは主にアフリカに棲んでいる
違う生き物なのである。


「草笛の剣 上・下」(津本陽、つもとよう)

孫二郎は、紀伊雑賀庄で秀吉軍に親兄弟を殺され、孤児になるが
根来衆の頭領に育てられ、大阪・京で剣豪として成長してゆく。
江戸に移った後は、仲間たちと公儀の金を盗むなど勝手気ままに暮らすが
やがて異国との商売に興味を抱き、仲間たちと明国、シャムを目指して
旅立つのだった。
上・下巻で4部構成になっている。
第一部『雑賀荘』
第二部『走りもの』
第三部『江戸』
第四部『南蛮』
孫二郎と仲間たちは集まると必ず酒を飲んでいるのが可笑しい。
気楽に読める娯楽小説だ。




でも遅々としてはかどらないのが九州百名山(地図帳)登頂です。
100座のうちようやく45座。
昨年4月に、『3年以内に全部登頂』、と仲間に公言しましたがたぶん無理。

福岡市起点ですので、まずは北部二県(大分・長崎)の百名山
じっくりゆっくり登ってゆきます。
熊本も行きたいけど南部が遠いからなあ・・。


[平成27年の記録]
 http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20151231


[平成26年の記録]
 http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20141231


[平成25年の記録]
 http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20131231


[平成24年の記録]
 http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20121230


[平成23年の記録]
 http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20111231


[平成22年の記録]
 http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20111230


[人物伝]
 http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20140930



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