読書感想〔第671歩〕


今のリオは日本より涼しそうですね。あつい闘いが続いてますが。
たまっていた読書感想です。


***最近読んだ本***

「TVJ」(五十嵐貴久、いがらしたかひさ)
 
正体不明のグループがお台場のTV局を武力占拠する。
これに対し、人質になった恋人を救うため
29歳の女子経理部社員がひとり立ち向かうのだ。
女性版『ダイ・ハード』のような作品だ。
この種の作品は割と好きだが
大島警視正のキャラクターが面白い。
著者のデビュー作品。

「秀長さん」(鞍馬良、くらまりょう)

大和大納言、豊臣秀長
彼は秀吉の異父弟として生まれ、部下として秀吉に懸命に尽くし
豊臣家を支えてゆく存在となる。
表のことは秀長に、内のことは利休に、とまでいわれるようになったが
北条氏討伐のあと死去してしまう。
秀長の存在は確かに大きかったといえるかもしれない。
彼が亡くなったあと、歯止めがきかなくなった秀吉は
秀次を死に追いやり、朝鮮出兵などの暴挙に走ってゆくのである。

「猫大名」(神坂次郎、こうさかじろう)

新田義貞の末裔である岩松家は、わずか百二十石の石高でありながら
そのルーツゆえに尊敬を集めていた。
そして歴代の当主は、霊験あらたかなネズミ除けの「猫絵」を書いて
人々に販売していたというから面白い。
この本の主人公は二十一代当主、岩松満次郎俊純。
幕末に実在した人物だ。
実際に起きた事件にも触れながら、彼の生涯を描いている。
こんな人がいたんだね。


太公望 上・中・下」(宮城谷昌光、みやぎたにまさみつ)

久しぶりに読了感を味わえた作品。
太公望の名前を知らない人は少ないだろう。
周の文王や武王を援けて、殷(商)を滅ぼした人物だ。
だが実際には「太公望呂尚」には不明のことが多く
彼の人生を描いた作品自体少ないらしい。
著者はずいぶん苦労をしたらしいが、文献を研究し
さらには想像力を働かせてこの大作を完成させている。
著者は甲骨文まで読み解くらしい。凄いと思う。



明日午前中は熊本出張です。
午後から休みをとって山に登ってきます。


[平成27年の記録]
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[平成23年の記録]
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[平成22年の記録]
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[人物伝]
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