読書感想〔第836歩〕

最近読んだ本を

まとめてアップです。

 

***最近読んだ本***

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「ギャップ」(西村健、にしむらけん)

探偵小説なのだが、その探偵が非常にユニークだ。

なんと5人の人格をあわせ持つ多重人格者なのである。

事件に際しては、様々な人格を駆使(?)して解決に当たる。

どんどん読み進んでしまう。

 

「朝倉恭介」(楡周平、にれしゅうへい)

作者は小説家としてデビューした際、六部作を世に発表したが

これがその最後の作品である。

『Cの福音』ー朝倉恭介が主人公ー

『クーデター』ー川瀬雅彦、同ー

『猛禽の宴(続、Cの福音)』ー朝倉恭介、同ー

『クラッシュ』ー川瀬雅彦、同ー

「ターゲット」ー朝倉恭介、同ー

と作品が続いてきたが、この作品は

善玉の主人公、川瀬雅彦と

悪玉の主人公、朝倉恭介との最後の対決を描いている。

スピード感のある展開にひきこまれてしまう。

なお上記6作品のうち「クーデター」だけはまだ読んでいない。

 

「ブランケット・キャッツ」(重松清、しげまつきよし)

心温まる7つの短編集。

どこかさみしい人たちが、2泊3日借り物の猫とふれあうことにより

少しずつ人生が変わってゆく。

この著者の作品にはファンも多いようだ。

 

「天下城 上・下」(佐々木譲、ささきじょう)

主人公の戸波市郎太は、主家を武田信玄に滅ぼされ

鉱夫として鉱山で働かされていたが、脱走に成功する。

やがて石工としての技量を磨いた彼は、織田信長の命をうけて

全精力を傾けて安土城を築くことになるのだが・・。

面白い歴史小説だ。

 

「獅子の城塞」(佐々木譲、ささきじょう)

戸波次郎左は戸波市郎太の息子である。

彼は織田信長の命をうけ、ヨーロッパで要塞の石組みを学習すべく

天正遣欧使節とともに旅たつ。

戦乱の中世ヨーロッパで腕を認められた次郎左は

スペイン、イタリアからやがてネーテルラント(オランダ)へと

仕事を求めて移り住むようになる。

戦争そして友情と恋。

前作と異なりヨーロッパが舞台の、ロマンあふれる小説である。

 

なお戸波父子は架空の人物のようです。

念のため。

 

 
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[人物伝]
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[YAMAPの記録]
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