読書感想〔第818歩〕 - ミントの山歩き日記２

昼間が少し短くなって、朝夕に秋の気配がただよい始めました。
読書感想です。

＊＊＊最近読んだ本＊＊＊

「小暮写真館　上・下」（宮部みゆき、みやべみゆき）

宮部みゆきの作品は好きでよく読んでいる。
彼女の作品は「現代もの」「時代もの」「ファンタジー」に大別されるが
じつは「現代もの」は悲惨な事件を題材にしているので
書いている本人はひどく疲れる上に、つらいのだそうだ。
なるほど。
この作品は「現代もの」ながら、暗い内容ではない。
高校生の少年が、不思議な経験をしながら成長してゆく様子を描く。
読後感がとてもいい。
彼女の新しい境地を開いた作品だと思った。

「朽ちた樹々の枝の下で」（真保裕一、しんぽゆういち）

主人公は林業従事者だが
あるとき森の中で見知らぬ女性を助けてしまう。
それがきっかけで、自衛隊の事件の謎にかかわりあうことに。
北海道の大自然の中で主人公たちが活躍するのだが
登山をする場面などは興味深く読めた。

「厭な小説」（京極夏彦、きょうごくなつひこ）

ミステリーなんだろうけど、とても「いやー」な小説。
いやな気分になるので、あらすじも紹介しません。
でも一気に読みました。

早く涼しい山歩きがしたいものです。

　
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