今回読んだのは
いずれも日本歴史にかかわる本です。
***最近読んだ本***
「市塵 上・下」(藤沢周平、ふじさわしゅうへい)
徳川六代将軍家宣に仕え、正徳の治と呼ばれる政治を行ったのが
彼は信念に燃えて、貨幣の質の改善や、
歳出の縮減のため朝鮮使節に対する対応の簡素化などを行った。
白石は思うままに辣腕をふるったのだろうと思っていたが、
彼はそれほど高い身分ではなかったので、
守旧派の抵抗に苦労しながらの執政だったことがわかった。
八代将軍吉宗の登場により彼の時代は終わる。
引退後の白石の暮らしぶりは読んでいてほろ苦い。
「血の日本史」(安部龍太郎、あべりゅうたろう)
古代から近代までの歴史を書きあげた
「通史」と呼ばれる書物は日本にはあまりないようだ。
この本は歴史上の争乱を採りあげた短編小説をつなげて
日本の通史としたものである。
面白い発想でできた本だと思う。
播磨国の漁民、彦太郎(彦蔵)は13才の時、初航海で破船漂流し、
米国船に救助され渡米する。
彼は米国で西欧文明に接するが、また多くの知り合いができる。
やがて帰国して通訳をしたり、新聞の発行、貿易などを行うが
かつてのように日本になじめなくなっている自分に気づく。
彼は洗礼も受けて米国籍を取得しているので
米国名はジョセフ・ヒコ。
ジョン万次郎より年下だがほぼ同時期の人物である。
なかなか北部九州は梅雨入りしませんね。
そろそろなんでしょうが。
[平成30年の記録]
http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20181231
[平成29年の記録]
http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20171231
[平成28年の記録]
http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20161231
[平成27年の記録]
http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20151231
[平成26年の記録]
http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20141231
[平成25年の記録]
http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20131231
[平成24年の記録]
http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20121230
[平成23年の記録]
http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20111231
[平成22年の記録]
http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20111230
[人物伝]
http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20140930
[YAMAPの記録]
https://yamap.co.jp/mypage/199626
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