読書感想〔第874歩〕

今回読んだのは

いずれも日本歴史にかかわる本です

 

***最近読んだ本***  

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「市塵 上・下」(藤沢周平、ふじさわしゅうへい)

徳川六代将軍家宣に仕え、正徳の治と呼ばれる政治を行ったのが

儒学者新井白石である。

彼は信念に燃えて、貨幣の質の改善や、

歳出の縮減のため朝鮮使節に対する対応の簡素化などを行った。

白石は思うままに辣腕をふるったのだろうと思っていたが、

彼はそれほど高い身分ではなかったので、

守旧派の抵抗に苦労しながらの執政だったことがわかった。

八代将軍吉宗の登場により彼の時代は終わる。

引退後の白石の暮らしぶりは読んでいてほろ苦い。

 

「血の日本史」(安部龍太郎、あべりゅうたろう)

古代から近代までの歴史を書きあげた

「通史」と呼ばれる書物は日本にはあまりないようだ。

この本は歴史上の争乱を採りあげた短編小説をつなげて

日本の通史としたものである。

面白い発想でできた本だと思う。

 

アメリカ彦蔵」(吉村昭、よしむらあきら)

播磨国の漁民、彦太郎(彦蔵)は13才の時、初航海で破船漂流し、

米国船に救助され渡米する。

彼は米国で西欧文明に接するが、また多くの知り合いができる。

やがて帰国して通訳をしたり、新聞の発行、貿易などを行うが

かつてのように日本になじめなくなっている自分に気づく。

彼は洗礼も受けて米国籍を取得しているので

米国名はジョセフ・ヒコ

ジョン万次郎より年下だがほぼ同時期の人物である。

 

なかなか北部九州は梅雨入りしませんね

そろそろなんでしょうが。 

 

 

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