読書感想[第994歩]

今回はすべて歴史小説です。

1冊は?が付きますが。

 

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「襲来 上・下」
(帚木蓬生、ははきぎほうせい 

もと猟師の見介が主人公。

彼は縁あって日蓮宗の開祖である日蓮の弟子となる。

やがて大火や地震などが続く中、日蓮は外国の侵攻を予言するのだが

その予言を確かめるため、見介に対馬に行き、様子を伝えてくれるように

命ずるのだ。

日蓮の耳目となるべく対馬に赴いた見介は、忠実に任務を果たす。

だが元の大軍に蹂躙される対馬の運命は悲惨なものだった。

人の幸せとは何なのか、考えさせられる本である。

 

「金の殿」土橋章宏、どばしあきひろ 

尾張名古屋は徳川宗春がその繁栄のもとを作ったといわれる。

その宗春がタイムスリップして現代に来て、

そこでの体験をもとに名政策を考えたとしたら?

面白い発想の愉快な小説だ。

 

「黄砂の進撃」松岡圭祐、まつおかけいすけ 

これは「黄砂の籠城」の約1年後に書かれた作品で、

義和団事件義和団の側から描いた小説である。

これを読むと正義がどちらにあるのかわからなくなる。

やはり歴史上の出来事は、加害者と被害者双方の立場を理解することが

大事なことだと思う。

 

 

週末は晴れそうですね。

どっかに登ろうかな。

 

 

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