読書感想は久しぶりです。
何やかやで読書のペースが少し遅くなりました。
モンゴル草原から東西に出兵し大帝国を築いたチンギス・ハーンと
その子、孫たちまでを中心に描く叙事詩的小説。
初代のチンギスやその子たちまでは抵抗する者は皆殺しにしていたが、
孫のフビライの頃になると敵に降伏をうながすように変わってゆく。
そして降伏した者は厚遇するのが興味ぶかい。
チンギス、フビライ、その部下のバヤン、南宋の文天祥の記述が多い。
この著者は中国歴史小説の大家であったが、2015年(平成27年)に亡くなった。
「小説十八史略」は私の愛蔵書である。
「小暮荘物語」(三浦しをん、みうらしをん)
東京世田谷にあるボロアパートの小暮荘。
平凡そうな生活を送る入居者の4人は、それぞれせつなさや
悲しみを抱きながら暮らしているが・・
人生を考えさせてくれる一冊だ。
「八月十五日に吹く風」(松岡圭祐、まつおかけいすけ)
以前に人物伝で書いた樋口季一郎が出てくる。
彼はオトポールでユダヤ人を救出した人道にあつい人物だが、
1943年8月、ミッドウェー海戦の敗退を受けて劣勢に陥っていた時期、
孤立していたアリューシャン列島のキスカ島からの兵員撤退作戦を
完全成功させるのである。
救出作戦の中心だった木村昌福司令官の冷静さがまた素晴らしい。
事実に基づいたエキサイティングな小説。
次回は山歩きのレポをあげましょう。
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