読書感想[第1,014歩]

山歩きもなかなか出来ずに

ブログアップが遅くなってます。

 

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「魂の沃野 上・下」(北方謙三、きたがたけんぞう)

もともと北方はハードボイルド小説家だった。

その彼が歴史小説を書くために日本史を概観してみて、気になったのが

九州南北朝の争乱と、加賀一向一揆だったらしい。

前者は「武王の門」として作品化したが、後者を描いたものがこの小説だ。

1470年代半ばから1488年までの加賀の国を舞台にしている。

加賀一向一揆というのは、圧政に対抗した一向宗徒により守護の富樫政親

殺害されてしまう事件だ。

架空の人物だが地侍の風谷小十郎が主人公である。

 

徳川四天王」(南原幹雄、なんばらみきお)

徳川家康を天下人へと押し上げたのは家臣の三河武士たちだった。

中でも本多忠勝酒井忠次榊原康政井伊直政徳川四天王と呼ばれ、

とくに家康の関東移封の時期までは、徳川家の柱石として戦いの場で活躍した。

この小説は忠勝を中心として四天王を描いたものだ。

彼らはやがて大名並みに封ぜられるが、天下の形勢が定まってゆくにつれ、

武力を発揮する機会がしだいに減ってゆく。

そして実務派の本多正信・正純父子らに重臣の地位をとって替わられるのである。

これも時代の流れである。

読んでいて四人の性格がよく描写されていると感じた。

   

あせらずぼちぼち登ることにします。


 

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