久しぶりの読書感想です。
このところ色々ありまして読書のペースが遅くなりました。
学生時代の同窓生だった男女4人が集まって
Y島(屋久島)にて数日間ハイキングをする。
その間4人は延々と会話をし回想をする、ただそれだけの話なのだが
なぜか引き込まれ深い印象を残す。
屋久島のガイド(副読本)として読んでもいい作品。
「風が強く吹いている」(三浦しをん)
ふとしたことから箱根駅伝を目指すことになった同じアパートに
住む大学生十人。
ところが彼らのほとんどは長距離走の未経験者(!)なのだ。
そんな彼らが箱根駅伝に出場し、好成績をあげることができるのか?
ありえないと思える設定ではあるがさわやかな青春小説である。
後半のレースは手に汗握る展開でどんどん読み進んでしまう。
「きのうの世界 上・下」(恩田陸、おんだりく)
この作品、殺人事件があるものの最初は平穏な展開だったが、
後半になるとだんだんと話が動き出す。
そしてそれまでの謎が、ピースがはまるように解明されながら
驚愕のラストに向かって走り出すのである。
「木漏れ日に泳ぐ魚」(恩田陸、おんだりく)
この作品の内容については触れないほうがいいと思う。
男女の恋愛について考えさせる作品。
太閤記については吉川英治や司馬遼太郎など数多くの作家が書いているが、
この作品は新しい考察による秀吉像だ。
本能寺の変のときの秀吉の行動については大胆な仮説を提起し、
また秀頼誕生については淀君の不倫によるものとしている。
自分の実の子供がいないことなどが原因となり
晩年の秀吉は異常な行動をおこしたのだ、と説明している。
とても明快だ。
次回は山歩きをレポします。
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