読書感想〔第655歩〕


暑くなってきました。読書感想です。


***最近読んだ本***


「パーフェクト・プラン」(柳原慧、やなぎはらけい)

裏表紙には『幼児虐待、オンライントレードES細胞、美容整形・・・
現代社会の危うさを暴きつつ、一気に読める面白さ』とあったが
確かに一気に読んでしまった。
ジャンルとしては誘拐をテーマにした犯罪小説。
ハッピーエンドのようで、最後の一頁の意味は?
不気味な余韻を残す。


「女信長」(佐藤賢一、さとうけんいち)

織田信長は女だった!
作者は無理を承知で強引に読者を引っ張ってゆく。
ある程度史実を知っていると、この種の作品は興味深く読めると思う。
女としての信長が、柴田勝家浅井長政明智光秀羽柴秀吉らといかに
関わってゆくのか、奇抜な着想で書かれた作品である。
信長の戦術は南蛮流である、というのも
西洋歴史小説家である著者らしい解釈だ。


「象の墓場」(楡周平、にれしゅうへい)

1992年、カメラといえば銀塩フィルム内蔵のものが当たり前だった。
ところがその後10年余りで、世の中はデジタル化が進み
デジカメが普及して、フィルムは過去の遺物となってしまう。
この作品は、フィルムメーカーである米コダック社をモデルにして、
その衰退を描いたものである。
著者はかつて同社の日本法人に勤務していたので、
デジタル化の流れに取り残されてゆく会社の様子を克明に知ることが出来た。
なのでその体験を基にした迫力ある作品に仕上がっている。
なお、米コダック社は2012年に経営破たんしてしまう。
かつては超優良企業ともてはやされた企業でも、時代の変化に適応できなかった
ということだ。
誰かが言っていた。
「真の強さとは体力があることではない、変化に対応出来ることだ」と。
大企業といえども、社会や環境の変化に対応できなければ滅びてゆくのだろう。
怖い話だ。
現在は街のカメラ店も少なくなってしまった。
今の小学生ってフィルムを知らないのでは?


「被害者は誰?」(貫井徳郎、ぬくいとくろう)

変わった趣向のミステリーだと思った。
分からないのは犯人ではない。
被害者、目撃者、探偵、名探偵がそれぞれ誰なのかを読者に当てさせる
四連作となっている。
考えたがほとんど外してしまった。




日曜日は万年山に登ります。



[平成27年の記録]
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[平成23年の記録]
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[人物伝]
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