残暑で山の紅葉は10日ほど遅れているようです。
読書感想です。
「春高楼の」(清水義則、しみずよしのり)
明治末の青春を描いたものだが、現代の作家が書いたものだけに
「三四郎」よりも読みやすくわかりやすい。
主人公の樋口淳一郎の性格も素直で好感が持てる。
春高楼の、というのは土井晩翠作詞、滝廉太郎作曲の「荒城の月」の出だしの第一句。
土井は東北の出身なので、会津鶴ヶ城や仙台青葉城をイメージしていたらしい。
だが滝は作曲にあたり故郷の豊後竹田の岡城をイメージしていたとのこと。
「叛旗は胸にありて」(犬養六岐、いぬかいろっき)
由比正雪の乱を描いた作品。
読む前に結果の分かった題材だが、ミステリアスで奥深い作品になっている。
紀州藩主の徳川頼宣が裏で乱を画策していたというのは本当だろうか?
「江戸を造った男」(伊東潤、いとうじゅん)
江戸の大商人、河村瑞賢。
彼は東北地方の米を江戸に運び込むため、東回り・西回りの航路を拓いただけでなく、
彼はその功績により、やがて士分に取り立てられるのである。
波乱に富んだ生涯を描いた小説。
そして紅葉しても少し色あせている気がします。
場所によるのかもしれませんが。
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