*ミントの読書歴その6[第102歩・曇]

昨日の朝は何を食べたか忘れているのに
中学時代に読んだ本は覚えてます。


読書歴(その6)


引続きSFについて。
ジュール・ヴェルヌ(1828-1905)とH・G・ウェルズ(1866-1946)について少し述べたい。


ヴェルヌはフランスの作家。
SF小説は地底旅行」「月世界旅行を読んだ。


地底旅行1864年の作品。
地球の内部に空洞があり、そこには古代生物が生きており、また大海原もある。
主人公たちはどのように地上に生還するのか?
わくわくしながら読んだのを覚えている。
ちなみにバローズのペルシダーシリーズでも同じ設定であった。きっと影響を受けたに違いない。


月世界旅行
大砲で打ち上げられたロケットで月を周回する3人の話。
科学的にはおかしな点が多くあるが、当時は説得力があったのだろう。
なお、調べてみると、この「月世界旅行」は
1865年の「地球から月へ」と1870年の「月世界へ行く」を
まとめた本である事が分かった。


なおヴェルヌはSFのほかに
十五少年漂流記
八十日間世界一周

などの夢あふれる冒険小説も書いている。
どちらも楽しく読んだ。
彼の作品は旅行をテーマにしたものが多い。
なるほど冒険小説の「冒険」とは「旅をすること」でもある。


ウェルズは英国の作家。
「タイム・マシン」(1896年)
「透明人間」(1897年)
宇宙戦争」(1898年)

この3年間に有名な作品を立て続けに発表している。
本格的な空想科学小説である。
ただ、作品はヴェルヌに較べるとやや暗い感じを受ける。
「タイム・マシン」は80万年後の人類の未来を悲観的に描いた。
宇宙戦争 は有名なタコ型の火星人が地球を襲う話で
後に米国でラジオ放送されたとき、オーソン・ウェルズの名演により
本当に宇宙人が来た!とパニックが起こった事は有名である。


エドモンド・ハミルトン(1904-1977)のキャプテン・フーチャーシリーズも読んだ。
若く勇敢な科学者カーティス・ニュートンがキャプテン・フーチャーとして
生きている脳「サイモン」、怪力無双の鋼鉄人間「グラッグ」、人造人間の「オートー」とともに
コメット号に乗り悪と闘う。
今考えるとやや幼稚な内容だが奇想天外で面白かった。
そしてグラッグ・オットーの漫才コンビの会話には腹をかかえて笑ったのを覚えている。


SFについてはこの位にしましょう。
SFオタクと思われたくありません。今はほんんど読んでいません。
次回は文学作品について。


                       その7に続く


焼米ヶ原からの眺め