*ミントの読書歴その35[第147歩・雨]

この連休は雨模様。
たぶん巣ごもりミントです。


ミントの読書歴(その35)


門田泰明(かどたやすあき、1940-)について


この作家の代表作は何と言っても「黒豹シリーズ」である。
読者層が幅広くベストセラーとなっている。
10年位前に読んだと思う。


『黒豹シリーズ』(1983−2001)
黒豹こと黒木豹介(くろきひょうすけ、38歳)
日本国政府から超法規的権限を与えられた特命武装検事(とくめいぶそうけんじ)であり
日本のため、のちには地球のために活躍する。
アクションあり、戦闘シーンありで
007シリーズをもっと荒唐無稽にしたようなストーリー。
シリーズは文庫本で35冊刊行されている。
タイトル名は割愛するが全て読んだ。


黒豹が必死で頑張ってくれるおかげで
日本の平和と安全が守られているのである。
皆、彼に感謝しなければならない。


が、内容的にはおかしな点も沢山ある。


日本政府首脳たちは、黒豹と電話で話をする際
盗聴防止のため、英語・ドイツ語・フランス語を使い分ける。
こんな利口な大臣がいるはずがないし、また混乱するだけだろう。


黒豹は必ず敵の待ち伏せに会う。が、すぐに容赦なく全員撃ち倒す。
このシーンが非常に多い。
こんなに撃ち合いがあれば目立つと思うが、決して騒ぎにならない。
そのあと黒豹が電話をすると、数人の死体処理班がすぐにやってきて
手際よく後片付けをする。
血の跡も血液消去スプレーの一噴きできれいに消去。
便利なスプレーを持っているもんだ。
でもこの連中、いつも待機していて大変だろうな。


降下中の飛行機から飛び降りて、軽い怪我ですんだシーンもあったと思う。
いくら主人公は死なないと言ってもやりすぎでは?


宇宙空間での銃撃シーンもあった。なんでもありである。


まああまり考えないほうが良いのかも知れない。
理屈抜きに楽しんで読めばよいと思う。


黒豹は闘いが終わるとタバコを喫う。
喫い終わったら必ず携帯灰皿で火を消す。
黒豹は強いけれどもマナーも大変良いのです。


                            その36へ続く



城山から金山への路