読書感想〔第662歩〕


最近本を読む時間が増えました。
読書感想です。


***最近読んだ本***


「そうか、もう君はいないのか」(城山三郎、しろやまさぶろう)

この本は城山三郎氏が、がんで亡くなった奥さんの容子さんの思い出を
綴ったものである。
読んでいて切なくなる感動の手記だ。
城山氏もまた2007年に亡くなっているが
この本を読むと、氏の意外な一面を知ることが出来る。
なおペンネームの「城山」が
若いころ夫婦が住んだ名古屋市東郊の地名だったと知った。


君たちに明日はない
借金取りの王子 君たちに明日はない2」(垣根涼介、かきねりょうすけ)

主人公は簡単に言えば『首切り面接官』。
企業側から観て「採算性が悪い社員」や「組織になじまない社員」に面接し、
引導を渡して自主退職に導くのが仕事だ。
当然ながら主人公は、相手の様々な人生と向き合うことになる。
中の一話「借金取りの王子」などは、読むとほろりとさせられる。
加えていろいろな業界のことが分かりやすく説明してあるので
読んで社会勉強にもなる。
おすすめの2冊だ。



「狙うて候 上・下」(東郷隆、とうごうりゅう)

村田銃とは旧日本軍に正式採用された初めての国産小銃である。
そしてこの村田銃を開発したのは幕末の薩摩藩士、村田経芳。
彼は薩摩藩砲術師範役となり、戊辰戦争でも戦うが
戦後、日本独自の新銃開発に挑むのである。
銃器には詳しくないが、それなりに面白く読めた。
なお著者は東京出身だが先祖は鹿児島とのこと。
どうりで登場人物の鹿児島弁(薩摩弁)が上手だと思った。


「オー!ファーザー」(伊坂幸太郎、いさかこうたろう)

主人公は高校生の由紀夫。そしてその父親はなんと四人!
ギャンブル好きだが勝負強い鷹。
女好きでよくもてる葵。
読書家で知識豊富な悟。
熱血漢で運動神経抜群の勲。
由紀夫は高校生とは思えないほど、色々な事件に遭遇するが
四人の父親の長所を引き継いでいるので大丈夫、
父親たちと共に難局を乗り切ってゆくのである。
ユーモアあふれる面白い小説だ。



人物伝もまた少しずつ書き出すつもりです。
良かったら読んで下さい。


[平成27年の記録]
 http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20151231


[平成26年の記録]
 http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20141231


[平成25年の記録]
 http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20131231


[平成24年の記録]
 http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20121230


[平成23年の記録]
 http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20111231


[平成22年の記録]
 http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20111230


[人物伝]
 http://d.hatena.ne.jp/mint0606/20140930



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