読書感想〔第626歩〕


相ノ島に行ってきました。
ネコがいっぱいの島です。


***最近読んだ本***


「義民が駆ける」(藤沢周平、ふじさわしゅうへい)

水野忠邦が老中首座である天保の頃の話。
突如、羽州庄内藩は長岡藩への転封を命じられる。
そして長岡藩は武州川越藩に、川越藩庄内藩に移すというのである。
三方国替えと呼ばれたこの沙汰は、何の咎もない庄内藩にとって大幅な減封であり
明らかに理不尽であったが、幕命は絶対であり抗うことなどできない。
そこに立ちあがったのはなんと庄内藩の百姓たちだった!
殿様には咎はないので移さないでほしい、と幕府首脳に嘆願するが・・
史実に基づいた読みごたえのある小説である。


清須会議」(三谷幸喜、みたにこうき)

最近映画化されたこの小説。
ミントは映画を見ていないが、たぶん小説のほうが面白いと思う。
なぜなら現代語で脚本風に書いてあるから、読みやすく新鮮なのである。
織田信長の次男、信雄の様子がとてもおかしい。


「脳男」(首藤瓜於、しゅどううりお)

ホラー小説かと思ったが違う。質の高いミステリーだ。
主人公は簡単に言うと現代のスーパーマン
続編があるらしいので是非読んでみたい。
タイトルが秀逸。


「最後の海軍将軍、井上成美」(宮野澄、みやのとおる)

成美と書いて「しげよし」と読む。
戦時中、海軍の良識派と呼ばれた三人は
米内光政、山本五十六、そして井上成美だった。
井上はぎりぎりまで日米開戦に強硬に反対したが
皮肉にも敗戦間近に、最後の海軍大将に任じられるのである。
敗戦後の身の処し方はつつましく感動ものだ。
知らないことが多く、読んで勉強になった。




これで宗像大島、地ノ島能古島、姫島、玄海島も合わせて
福岡の島はだいぶ行きました。
レポは次回に。


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