ミントの人物伝89①〔第877歩〕

この人は「スタートレック宇宙大作戦)」カーク船長の

モデルだそうです。

 

*ミントの人物伝89①


ジェームズ・クック(James Cook、1728-1779)、

イギリスの海洋探検家 

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クックはヨークシャー州のマートンに生まれた。

父が農場の農事監督になったので、家族と共に

グレートアイトンの農場に移る。

 

13歳になり父と共に農場で働き始めた。

16歳になったクックは、漁村ステイテスの雑貨店で

徒弟奉公をするために家を出た。

 

広い海を眺めながらクックは思った。

 

ー海をわたって知らない場所や人々を見てみたい。

そうだ、僕は船乗りになろうー

 

やがてホイットビーで石炭運搬船団の見習い船員として雇われ、

操船に必要な航海術などを学ぶようになる。

 

そののちクックは、英国海軍に水兵として志願入隊する。

このとき英国海軍は、七年戦争に備えて軍備を強化していたので

海軍に入った方が出世できるだろうと考えたのだ。

 

クックは勤勉で努力家だったので、水兵からすぐに航海士になり、

2年後には航海長の任用試験に合格する。

クック29歳。

  

七年戦争(1755年‐1763年)は普墺の対立を軸とした戦争で、

関連してイギリスとフランスが植民地争奪を展開した世界大戦だった。

1759年、北米における戦闘(フレンチ・インディアン戦争)において、

クックはマーキュリー号の船長として

セントローレンス河口の測量と海図作成を任された。

そしてクックの作った海図は、戦いの趨勢を決した

奇襲上陸作戦の成功に大いに寄与することになる。

 

1760年代のクックは、北米大陸

ニューファンドランド島の海岸測量に取り組んだ。

夏季は濃霧に覆われ、冬は極寒となるこの海域において

帆船で測量を行うのは非常に危険で困難な作業だった。

だがクックの5年にわたる測量によって、

ニューファンドランド島海域の正確な海図が初めて作成された。

 

クックの海図

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海域測量を終えた頃、クックは日誌に書いた。 

 

ーこれまでの誰よりも遠くへ、そして人が行ける果てまで

私は行ってみたいー

 

フレンチ・インディアン戦争におけるセントローレンス川河口の測量と、

ニューファンドランド島の海域測量での功績により、

クックは海軍本部と王立協会の注目を受けることとなった。

水兵出身者が上級士官になることは異例だったが

クックは38歳で海尉となり、軍艦エンデバーの艦長となった。

 

エンデバー号は、ウィトビーで建造された石炭運搬船で、

大きな積載量と強度を誇っており、暗礁の多い海洋を

長期間航海するにはうってつけの性能を備えていた。

 

(続く)

 

 

[平成30年の記録]
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[人物伝]
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[YAMAPの記録]
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