*漱石の路[第62歩・曇]

龍馬とお竜は新婚旅行で、霧島山に登ったはずだが
何を履いて登ったんだろう?
昔の人はやはりわらじだろうか?


関心のある山がある。
福岡県の筑後地方にある耳納連山(みのうれんざん)である。
久留米市から、うきは市八女市の境界を走り大分県境まで続くが
西から高良山(こうらさん)、兜山(かぶとやま)、耳納山(みのうさん)、発心山(ほっしんざん)、
鷹取山(たかとりやま)
となる。


この連山、別名漱石の道」とも呼ばれている。


夏目漱石(なつめそうせき、1867〜1916)明治30年3月に久留米を訪れて
高良山から発心山を経て、発心公園まで歩いている。
約14kmのこの路は久留米市観光課により整備され
句碑も沿線に6箇所設置されているらしい。


この時の経験が元になって小説草枕が生まれたとされる。
冒頭の有名な
「山路を登りながらこう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。・・」
のややこしい文章もここで生まれたと考えると楽しそうである。


鷹取山は登りました。
高良山からの縦走は無理でも
近いうちに発心山(ほっしんざん、698m)に登りたいと思っています。