雨になりました。
花粉症のミントにはいくらか楽です。
週末にかけてまた冷え込むらしいですね。
ミントの読書歴(その39)
清水義範(しみずよしのり、1947-)について
楽しく読める庶民派作家。
人間観察が優れているんだと思う。面白い。
彼のパロディはパスティーシュ(模倣作品)と呼ばれている。
10年くらい前から読みだした。
「蕎麦ときしめん」(1986年)
有名な初期の短編集。
作者は愛知県出身であるが表題作は県民性を面白おかしく描いた作品である。
また「猿蟹の賦」は傑作のパスティーシュ作品。
童話の猿蟹合戦(さるかにかっせん)を司馬遼太郎の文体で描くパロディである。
大いに笑った。
「国語入試問題必勝法」(1987年)
息抜きにお薦めの作品集。
表題作を読むと、これはもしかしたら本当の必勝法かも、と思わせる。
「永遠のタージ」(1999年)
陳舜臣の「インド三国志」と同時期に読んだ。
インド史上最高の建築物といわれる『タージ・マハル』が
いかにして建設されたかを描く大河小説。
清水義範はこんな小説も書くんですね。
彼はほかにユーモア推理小説の「やっとかめー」シリーズや
西原理恵子との「お勉強シリーズ」などを書いています。
いずれも肩の凝らない作品です。
ところで次回は高橋三千綱を書こうと思いましたが
よく考えるとコメント出来るほど読んでいません。
予定を変更して、筒井康隆、星新一と続けます。
読書歴も大詰めが近づきました。
その40へ続く
**最近読んだ本**
「遙かなる地球の歌」(アーサー・C・クラーク)
久しぶりに巨匠の作品を読んだ。
滅亡する地球から脱出した人類が到着したのは
かつて播種宇宙船で植民に成功した惑星サラッサ。
人類の未来を壮大に描くSF作品。
読後感が良かった。
ミントはこんな小説も読むのです。