***最近読んだ本***
「火の国の城、上・下」(池波正太郎)
ときは戦国末期、関ヶ原から大阪の役にかけての時代。
主人公は一応伊那の忍者、大介だが、何といっても加藤清正がもう一人の主人公だ。
そしてこの小説は、清正がいかに家康と豊臣氏とを和解させようと苦心したか、
その史実が描かれている。
著者は清正が好きだったようだ。
池波作品独特の会話は相変わらず面白い。
ちなみに表題の「火の国の城」は、清正が築城した熊本城のことである。
「ラッシュライフ」(伊坂幸太郎)
ページをめくるとエッシャーのだまし絵が目に飛び込んでくる。
このだまし絵のように、本作は巧妙な構成で読者を引きずりこんでゆく。
当初は全く無関係と思われる人々の行動が、のちに見事に交錯するのである。
そうだったのか、と思わず膝を叩いてしまいます。
「オーデュボンの祈り」(伊坂幸太郎)
さらに伊坂幸太郎。
最初は非現実の世界を描いているシュールな作品と思ったが
なかなか含みのある内容だ。
これも面白かった。
でも城山って警官はあまりにも悪人すぎて
笑ってしまいますな。
[平成25年の記録]
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