読書感想〔第891歩〕

豪雨で被害を受けた方にお見舞い申し上げます。

読書感想です。

 

***最近読んだ本***  

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「陽炎の旗」(北方謙三、きたがたけんぞう)

著者はかつてハードボイルド小説の書き手であったが

まず南北朝を題材にして歴史小説を書き始めた。

「武王の門」で描かれた懐良親王菊池武光の時代から

20年くらい後の時代背景だろうか。

ときは足利義満の治世で南朝にかつての勢いはない。

足利直冬の子、来海頼冬(くるみよりふゆ)が主人公だが、

南北朝の統一をめざす懐良親王の子孫たちも登場する。

かなりフィクション性が強い作品だが

足利義満が国王になろうとした事実も描かれていて

興味深かった。

 

「突破再び」(西村健、にしむらけん)

西村健は面白いので作品を時々読んでいる。

この本は『却火』シリーズの一冊で、大文字一徹が主人公。

彼は小倉でヤクザの親分から預かった子供と、

一緒に車で東京に向かうのだが

なぜかこの子が持つパソコンをCIAのスパイが狙ってくる。

その背景には国家的陰謀があって・・。

CIAのスパイがとぼけていておかしい。

また西日本の観光地やグルメ巡りも題材となっている。

この本についてはアクションシーンが少なかったが

楽しい娯楽小説である。

 

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「この命、義に捧ぐ」(門田隆将、かどたりゅうしょう)

根本博はもと日本帝国陸軍中将で、駐蒙軍司令官だった。

終戦時に同地区にいた日本兵や居留民は撤収するに際し、

蒋介石に保護を受けているが、彼はその恩義を忘れていなかった。

1949年、根本は密出国して台湾国民党の軍事参謀となり、

攻めよせる共産党軍を、台湾海峡の大陸側にある金門島

食い止めることに成功する。

生涯ヒューマニズムを貫いた知られざる人物を

世に紹介した作品である。

知らないことばかりだった。

マロンさんに借りて読みました。

 

「1985年の奇跡」(五十嵐貴久、いがらしたかひさ)

野球を題材にした青春小説である。

この作家はいろんなジャンルの小説を書いていて

そして全部レベルが高い。

百田直樹みたいである。

 

  

極暑と台風そして豪雨

頑張って乗り切りましょう。

 

 

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