*ミントの読書歴その3[第98歩・晴]

今思うと中学時代と大学時代が一番読書をしていた気がします。


読書歴(その3)


中学時代、推理小説については前に述べたようにすぐ夢中になった。
「モルグ街の殺人」(エドガー・アラン・ポー
「バスカヴィル家の犬」(コナン・ドイル
「813」(モーリス・ルブラン

などを面白く読んだ。
クロフツフレンチ警部シリーズは少し退屈だったが
チェスタトンのブラウン神父シリーズは読みやすかった。


印象に残っている作家はエドガー・アラン・ポー(1809-1849)である。
彼は米国の作家であり推理小説の父とも呼ばれる。
1841年に発表された「モルグ街の殺人」
推理小説の元祖といった作品である。

ミントも読んで強く印象に残った。
主人公のオーギュスト・デュパンはその後の探偵像の原型になっている。


彼にはこのほか
「アッシャー家の崩壊」「黒猫」などの恐怖小説もあるが
ミントは「黄金虫(こがねむし)」が良かった。
ポーの生存中一番読まれた作品らしい。
1843年発表のこの短編作品で
ポーはフィラデルフィア・ダラー・ニュースペーパー社の懸賞に応募して当選している。
ちなみに賞金は100ドル。当時としては大金だろう。
暗号解読と宝探しの冒険をテーマにしたもので、非常に面白かった。


ポーは若くして死んだが大きな足跡を残している。
彼を尊敬して日本の作家が自分のペンネームにしているほどだ。
そう、江戸川乱歩(えどがわらんぽ)。


コナン・ドイル(1859-1930)についてもふれる。
彼は英国の作家である。彼が生まれたときはすでにポーは他界している。
シャーロック・ホームズが登場する彼の最初の作品は
1887年発表の「緋色(ひいろ)の研究」
この探偵シリーズは空前の人気を博し、後にシャーロキアンと呼ばれる熱烈なファンを作った。
ミントも一通り読んだ。
面白いとは思ったが作品ごとの強い印象が残っていない。


今思うと
ホームズが鮮やかに依頼人の素性を見抜くのは不自然すぎますよねー。


                            その4へ続く


雲野尾峠への登山路