この動物はパソコンのホコリ取りです。
「悟浄出立」(万城目学、まきめまなぶ)
鴨川ホルモーなど噓つき小説を書いている作家だが
この本はまじめに主人公の心理をとらえている点で独特である。
短編集であり主人公は5人。
沙悟浄のほかに漢・三国時代など古代中国に実在した人物たちを描いているが、
なかでも司馬遷についての一編が面白い。
万城目学はこんな本も書くんだ、と思った。
「第四権力-巨大メディアの罪-」(高杉良、たかすぎりょう)
読んでみてすぐに朝日放送とその看板番組、ニュースステーションを
モデルにした小説だとわかる。
第四権力というのは「報道」を三権に次ぐ権力としてとらえようという
考えに基づくものらしい。
もちろんフィクション部分も多いだろうが
なるほど、あの番組はこのようにして生まれたんだな、と思った。
まほろシリーズの完結編。
東京のまほろ市で、相変わらずの便利屋商売を営んでいる多田と
その相棒の行天。
ある日彼らに女の子を預かってほしいとの依頼が舞い込む。
ところが行天は子供が大の苦手なのだ。おまけにこの子は・・。
さらにこのコンビ、謎の団体やヤクザ、老人のバスジャックなどの大騒動に
巻きこまれてゆく。
心理描写が細かいところはさすがに女性作家だな、と思った。
これは東京ディズニーランドやディズニーシーを舞台にした
一種の青春小説である。
彼はこんな小説も書くんだ、と思った。
次は山歩きだ、とミントは思った。
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