読書感想[第1,006歩]

この動物はパソコンのホコリ取りです。

 

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「悟浄出立」(万城目学、まきめまなぶ)

鴨川ホルモーなど噓つき小説を書いている作家だが

この本はまじめに主人公の心理をとらえている点で独特である。

短編集であり主人公は5人。

沙悟浄のほかに漢・三国時代など古代中国に実在した人物たちを描いているが、

なかでも司馬遷についての一編が面白い。

万城目学はこんな本も書くんだ、と思った。 

 

「第四権力-巨大メディアの罪-」(高杉良、たかすぎりょう)

読んでみてすぐに朝日放送とその看板番組、ニュースステーション

モデルにした小説だとわかる。

第四権力というのは「報道」を三権に次ぐ権力としてとらえようという

考えに基づくものらしい。

もちろんフィクション部分も多いだろうが

なるほど、あの番組はこのようにして生まれたんだな、と思った。

 

まほろ駅前狂騒曲」(三浦しをん、みうらしをん)

まほろシリーズの完結編。

東京のまほろ市で、相変わらずの便利屋商売を営んでいる多田と

その相棒の行天。

ある日彼らに女の子を預かってほしいとの依頼が舞い込む。

ところが行天は子供が大の苦手なのだ。おまけにこの子は・・。

さらにこのコンビ、謎の団体やヤクザ、老人のバスジャックなどの大騒動に

巻きこまれてゆく。

心理描写が細かいところはさすがに女性作家だな、と思った。

 

ミッキーマウスの憂鬱」(松岡圭祐、まつおかけいすけ)

歴史小説を読んで見直した松岡圭祐だが

これは東京ディズニーランドやディズニーシーを舞台にした

一種の青春小説である。

彼はこんな小説も書くんだ、と思った。

  

次は山歩きだ、とミントは思った

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