*宗像大島[第236歩・晴]

10月9日、宗像大島のレポです。
山登りからの続きになります。


位置図

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ルート図(きわめて不正確です)


10時45分
御嶽展望台から北に向かって進む。
「福岡県の山歩き」に載っている通りのコースだ。
舗装された下り道を行くが
ここからしばらく誰にも会わなかった。
目の前には、大島北部の豊かな自然が広がっている。


11時23分
大島灯台に近づく。
夫婦連れがいた。
道を左折すると三浦洞窟だと表示があるので、先に寄ってみる。
灯台からは西南方面だ。


このあたりは神崎(かみざき)海岸というらしい。
岩場の道を辿るが、海の眺めが良かった。


海風のせいだろう。植物の枝木が陸側に傾いている。


11時28分
三浦洞窟。

1643年(寛永20年)に長崎からヨハンという神父が来て
ここに隠れ住んだとのこと。
でもなぜだか今は、お地蔵さんが安置してあった。
高さ約5m、奥行き約6mである。
中には入らずにすぐに戻る。


11時35分
大島灯台
1926年(大正15年)11月に初点灯というから歴史は古い。
灯台の先に行って、見下ろすと眺めが良い。

岩に張り付く一面の緑は群生したハマヒサカキだ。


昼食をとるスペースが無いので、5分で出発。
道を少し戻り、今度は東北方面の馬蹄岩(ばていいわ)へと進む。


11時47分
馬蹄岩。

歩道から見下ろすしか眺められないようだ。
なるほど馬の足跡(馬蹄)が付いているように見える。


神崎鼻の先端に進むと絶景の場所がある。

カップルがいた。
眺めが良いのでここで食事にする。
12時まで休憩。
やや霞んでいるが、玄界灘の青い海と空が溶け合ったような素晴らしい風景だ。


写真を撮ってもらいました。


東へ進む。
木立を抜けると市営牧場だ。
整備された遊歩道歩きとなる。
もはや真夏の炎天下ではない。
ゆるやかな丘を気分良く登ってゆく。


12時33分
風車展望所。

牧場の小高い丘にある風車。
絵になります。


12時43分
砲台跡。

1936年(昭和11年)に完成されたもので、当時は15センチキャノン砲が4門設置されていた。
現在残っているのはその基礎部分。


ここからは一旦南に向かい、折り返して北に行く。


13時20分
沖津宮遥拝所(おきつみやようはいしょ)。

大島の北側に女人禁制の沖ノ島がある。
この遥拝所は、女性達が沖ノ島沖津宮)を参拝するために建てられたものだ。
ちなみに沖ノ島は平成21年、「世界遺産暫定リスト」に記載されたそうです。


13時45分
ゆるやかな峠を越えて港に戻る。
フェリーの出航まで時間があったので、付近の海岸を歩く。


14時00分
夢の小夜島(ゆめのさよじま)。

なんともかわいい松の小島と、海中に立つ鳥居の組み合わせが良い。


14時40分
すっかり満足して、フェリーに乗って帰りました。


美しい島でした。
山歩きも含めて自然を堪能しました。


***最近読んだ本***


「海嘯(かいしょう)」(田中芳樹
大きな津波のことをいうそうだ。
中国宋末期の時代、元の大軍が長江を越え南下し、宋(南宋)に侵攻してくる。
ついには崖山(がいざん)で宋は完全に滅亡するが
国の滅亡に際し、宋の重臣や武将たちはいかなる態度をとったのか。
降伏し保身を図った者もいた。が、元軍と必死に戦った者も多かった。
「正気(せいき)の歌」で有名な文天祥(ぶんてんしょう)をはじめとして
宋は愛国者を多く生んだ国だと言う気がする。
降伏か死かを迫られる極限状態で、人はいかに行動するべきかを考えさせられる作品だった。