読書感想〔第593歩〕


台風の被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。


***最近読んだ本***


「楊令伝、全15巻」(北方謙三
北方水滸伝の続編である。
楊令は架空の人物であり、前作と違って原典がないので、
著者の想像力がより羽ばたいた作品になっている。
戦闘場面はスケールが大きく、とくに騎馬戦が生き生きと描かれている。
面白いのは確かだが、戦闘場面の連続もやや食傷気味。
なにせ水滸伝19巻と合わせて34巻なのだ。
もう他の作家に移るとしよう。
あと北方謙三を読んでいて気づいたことだが
会話の場面では、注意しないと誰の発言か分かりにくい。
文章としては引き締まった感じがするが
これって読みづらいと思った。


「流星ワゴン」(重松清
「トワイライト」では切ない中年世代を描いたが
この作品は読者に、父子関係のあり方を考えさせる。
自殺を覚悟した38歳の青年の前に、不思議な車が現れる。
車は青年を乗せ、時空を遡り、人生の岐路だった場面に連れてゆくのだが・・
一気に読んでしまった。
気になる作家だ。




少しずつ秋めいてきました。
気持ちの良い山歩きをしたいものです。



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