*ミントの読書歴その33[第145歩・曇]

そろそろ可也山(かやさん)の梅林が気になります。


ミントの読書歴(その33)


逢坂剛(おうさかごう、1943-)について


あまり作品を読んでいない。7、8冊だろうか。
にもかかわらずミントがとり上げたのは、この作家、珍しく西部劇を書いているためだ。
そしてこの作品が非常に面白かった。
なのでこの2冊のみ触れることにする。


アリゾナ無宿」
「逆襲の地平線」
連作である。
日本人を含む3人の無宿人ガンマンが活躍する痛快譚。
インディアンに育てられた少女、ジェニファ。
賞金稼ぎのトム・B・ストーン。
剣の達人、日本人のサグワロ。
彼はきっと西部劇ファンなのだろう。
もっと書いてほしいと思う。


突然だが、逢坂剛の作品コメントは中止して西部劇の話をする。


1959年に「ローハイド」のTV放送が始まった。
主演はあのクリント・イーストウッド
今も活躍する彼の出世作である。
牛追いのカウボーイ達の話だった。
カウボーイ達は牛肉なぞ食べず、豆のスープばかり食べていたのを思い出す。
フランキー・レインが歌う主題曲も良かった。
1960年にはララミー牧場が始まる。
主演のバート・フラーはかっこよく非常に人気があった。
当時の我々子供達のあこがれでもあった。


1960年代中頃まで、米国では西部劇が隆盛であった。
米国で下火になってからはイタリアでのマカロニウェスタンが盛んになる。
現在米国では、インディアンの映画における取扱いが政治的問題となり
かつてのように製作されなくなっている。


そういえば日本でも、国籍不明の「渡り鳥」シリーズというのがあった。
昭和30年代の日本が舞台のはずだが
小林旭(こばやしあきら)扮する主人公は
テンガロンハットをかぶって、ギターを背負って
なんと馬に乗って登場していた。怖いものなしである。


西部劇は面白い。
ちなみにバート・フラーは今も健在で、牧場を経営しているらしい。


今回は大脱線でした。


その34へ続く


孔大寺山への登山路